子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

ハプニングは爆弾低気圧。

名古屋4日目。
最終日。

朝、起きたら少し出血していた。
『!?』
生理?

だけど量が少ないから大丈夫。
きっと生理だ。

朝、コンビニでナプキンを余分に買って様子をみることにした。

朝ごはんを食べながらさっチンに報告。
今日も無理しない程度に満喫しようと言ってくれた。

最終日は東山動植物園に行く事になっていたので
チェックアウト後、駅のコインロッカーに荷物を預けて
わたし達は目的地に向かった。

取り敢えず出血の量は少ない。
東山動植物園に到着後
頻繁にトイレに行っても止まってしまったような少なさ。

気にはなるけど出ないほうが今はいい。
家に帰るまでは何とかもって欲しいと願う。

そんな事を考えながらも動植物園を楽しんだ。
シロクマもアシカもとにかく何もかもがツボ。

楽しくて仕方がない。

そろそろお土産を物色して
早めにフェリーターミナルに向かうかと話していた矢先
見知らぬ番号からの着信。

留守電のメッセージを聞くと
フェリー会社の乗船予約窓口からだった。

慌ててかけ直すと
“低気圧が発達して名古屋を定刻に出港するけど
明日の仙台入港が大幅に遅れるかも知れないので
急ぎなら他の交通手段を使って帰る選択肢もあるが‥”
といった内容。

特に用事もないので予約通り乗船すると伝えて
わたし達は東山動植物園をあとにした。

名古屋からフェリーに向かう途中
さっチンが『むしろゆっくり乗りたいからラッキー』と。
さすがB型である。
何でも楽しむ傾向のふたりにとっては
嬉しいハプニングだったのかも。



フェリーターミナルに早めに着いてまったりしながら
天気予報を調べてみる。

爆弾低気圧
最近の旅ではよくご対面するんです。

飛行機でもフェリーでも新幹線でも。
晴れ女の異名を持つわたし的には
返上しなくてはならないかも知れない程の高確率。

どんだけの爆弾か。
対決の準備に、取り敢えず酔い止めを飲んでみる。
あとは気のもちよう。
なんとかなる。

乗船開始。
カードキーをもらって部屋に入る。

取り敢えず出港前にシャワーを浴びる。
わたしは部屋のお風呂。
彼女は大浴場。

特に大浴場は揺れがひどくなると
閉鎖されてしまうこともあるらしいので
出港前に入っちゃえば問題なし。

確かに揺れる。

ご飯も早く食べてしまうのがいいかもと
シャワー後、早めの夕食をとりにレストランへ。

食べはじめて暫く経つと船の揺れが激しくなって
まだ消化出来ない食べ物が全部出てきそうな気持ち悪さ。

やばい。

だけど彼女は意外に大丈夫なようで
部屋に戻る前に売店に寄る強者ぶり。

わたしだけがやられていた。

早朝、伊勢神宮。

名古屋3日目。

早朝から伊勢神宮へ。
早起きが苦手だけど伊勢神宮に行くなら
やっぱり朝が気持ちいい。

彼女ははじめての伊勢神宮
楽しみにしていたみたい。

気持ちいい空気を胸いっぱいにすいながら外宮から内宮へ。

持ち歩いている御朱印帳に何度目かの朱印。
彼女も御朱印帳が欲しいと伊勢神宮のものを購入。
楽しそうな彼女を見てると
何だかほんとに‥わたしまで嬉しくなる。

笑うことはとても体にいい。
ナチュラルキラー細胞が増えてく感じがする。
沢山増やそう!!
わたしが手伝うから。

ゆっくりまわってもかなり疲れてきて
わたし達はお目当ての赤福を食べにおかげ横丁へ。

赤福を食べて伊勢うどんも食べて満腹なふたり。
大満足。

お土産も買って次は猿田彦神社へ。
わたしも実ははじめて来たんだけど
ここの御朱印帳が気に入って買ってしまった。
これで何冊目だろうか‥。
いっぱいになってから買えばいいのに
ひとめぼれすると買ってしまう‥。
いつもの事だ‥まぁいいさ。

名古屋に戻って荷物をホテルに置いて
手羽先と味噌カツを食べに出掛けた。

今日はだいぶ歩いてお互い疲れていたから
ホテル周辺で済ませる。

早起きしたし
なぁーんか眠いよね。

満腹になったわたし達はホテルに戻って眠る事にした。

名古屋へ。

3月に入り名古屋へ向かう日がきた。

今回のフェリー旅も特等室で往復。
行き先は彼女のたっての希望で伊勢神宮に行く事と
わたしはと言うと熊好きなので東山動植物園でくま三昧♡

取り敢えずこの2ヶ所を楽しむ事にした。

1日目はフェリーで名古屋へ。
何度乗ってもやっぱり素敵♡
ふたりで動画を撮ったり写真を撮ったり
レストランで満腹になってもおやつは別腹。
旅ではダイエットなんて考えるのはタブー。
思う存分おいしいものを食べて楽しむ!!

2日目。
名古屋に到着。
この日は特に何も予定を入れていない。

名古屋駅前のホテルにチェックインした後は
駅周辺でショッピングを楽しんで
ある程度の土産物を物色して買い込んだら
箱詰めして自宅に送りつけるといった、いつもの戦法。

名古屋飯も旅の楽しみのひとつ。

今夜は、わたしが名古屋に来ると必ず行く
ひつまぶしのお店でご飯を食べる事になっている。

今日の予定はこれだけ。

それまではホテルでまったりして時間を過ごす。
大人の旅。

生理がきた、そして旅の計画。

2016年になるとすぐに生理がきた。

量的にはかなり少ない。
すぐに終わってしまいそうな予感がした。

実際、8日間に渡って生理らしいものがあったけど
やはり全体的に量は少なかった。

20代の頃の2日目の量を8日間で出した感じ。



でも、一応生理だと思う。
生理をおこすことが目的なんだから大丈夫だろう。



さっチンとランチをしながら報告すると
お祝いに旅行に行こうと言うことになって
フェリーにはまった彼女の次なる行き先は
名古屋と決まっていた。

かなり無理矢理な感じもあるけど
そこはB型同士の自由奔放なふたり。
わたしも何故か頷いてしまう。

思い立ったら吉日。
さぁ、名古屋へ行こう。



生理もきたし、よしとする。



第2段のフェリー旅は3月に決まった。

さてと。
名古屋行きのフェリーでも予約しますか。

証拠写真。

10分程外にいたけど
さすがに寒くなって運転席に座る。

痛む。

でも‥取り敢えず家まで5分。
何とか帰ろう。

寄り道もしないでまっすぐアパートに帰って
うつ伏せで少し休んだ。

数人の友達に“お尻に注射されたんだけど”とLINEで報告。
“えーッwこの歳でw”と、まぁこんな返しでやりとり。

“写真でも撮っておくかな”と冗談で返すと
“撮ったら送って”と。

冗談だったけど起き上がって鏡の前に立って見た。

ふたつ貼ってあるw

剥がしてしまう前にと
スマホを構えて写真を撮ろうとするけどうまく撮れない。

何とか分かる感じに撮れた写真を添付。
‥めっちゃうけた。

ネタになったなぁ。
お尻の注射。



3ヶ月後にまた通院があるけど
それまでには定期的に来てもらわないと
また注射なんてことになりかねない。

‥神様に祈ろう。

お尻に注射。

4泊5日の北海道ふたり旅から戻って12月に入った。

中旬の通院日。

久しぶりの込み合った病院で
貧血の数値を確認する為の血液検査を採血室で済ませ
婦人科の受付に書類を出す。

中待合室への扉を開くと
順番待ちに疲れた顔をしてちからなく座る人達で
ごった返していた。

“こりゃ今日も時間かかるなぁ”

長椅子が空くのを待って、やっと座る。



貧血はだいぶ良くなってると思う。

食事も気を付けたし、鉄剤が切れてからはサプリでも補充した。
心配なのは生理がちゃんと来ない事。

わたしの場合、長いこと生理が不順で
生理なのか不正出血なのか判断がつかない数年を送っていた。

筋腫分娩で入院してから取り敢えず不正出血は落ち着いた。

でも生理が来ない。

この事をちゃんと話そうと意気込んで来た。



番号が呼ばれたのは中待合室に入ってから約2時間後。
4つの診察室があるうちのひとつに入る。

『こんにちは』
『こんにちは。お待たせしてすいません』

促されて椅子に座る。

『どーですか?その後出血はないですか?』
『はい』
『それなら良かったです。
今日は一応傷口の確認もあるので診察させて下さいね。
それと血液検査の結果もだいぶ改善されてますよ
頑張りましたね』
『ほんとですか!!良かったです!!』
『うん。この調子で行けば大丈夫ですよ』
『ただ‥生理が来ないんです』
『あー前から不順だったんだねー最後はいつでした?』
そう言いながらパソコンの画面を確認している。
『生理か不正出血か分からない出血ばかりで‥』
『退院してからはないんですよね?』
『はい』
『さすがに出した方がいいなぁ』
『‥。』
『今日、注射しましょう。来月初め頃に生理が来るように』
『注射ですか‥わかりました』

わたしは昔から注射とか採血とか
針を射す行為がとにかく苦手だった。

大嫌いだった。

わたしの友達の間では知らない人がいないし
それを避ける為にとった
今でこそ笑える伝説の武勇伝があるほどに。

武勇伝については
またの機会に書こうと思います。
あまりにも長くなりそうなのでw

だから先生が“注射”と口走った時
本当に気持ちがどんよりした。

だけど気付いた!!
入院した時に散々射されたからなのか
逃げ出す程でもないと思っている自分に。
(少々、武勇伝の内容が垣間見れる感ありますよねw)

たぶん諦めているのか‥
治療が必要だと覚悟しているのか‥
大人になったのか‥。

内診が終わって注射をする部屋に移動。

中に入るとカルテを渡す。
『ホルモンの注射ですねー』
『はい‥』
『ではベットの横で下着を下までずらしてから
うつ伏せで横になって下さい』
『え?もしかしてお尻ですか?』
『あ、はい。はじめてでしたか?』
『はい‥』

看護師サンはとってもにこやか。

ベットの横でお尻を出してうつ伏せになった。

なんだろう‥とてつもなく嫌。
あそこの内診よりもなんか嫌。

でも生理来なくちゃ駄目だし。

覚悟を決めた。

看護師サンと名前の確認をして注射を開始。
『今日は右と左に1本ずつ2本打ちますね』
看護師サンはやはりにこやか。

覚悟は決めたはずだったけど
2本って聞いて気持ちが折れかかった。

そんなわたしをよそに
看護師サンは右のお尻をむんずと掴む。
“怖い!!”
『はい、射しまーす』
『‥‥‥‥‥!!』
思わず息をするのを忘れた。
痛いよー!!

終わって息を吐き出す。
間髪入れず左のお尻を掴む。
『これで最後ですからね』
『‥‥痛ーーーッ』
『痛かったですよね、終わりましたよー』

半分泣いた。

お尻の痛みを堪えて下着を上げる。



『では今日はこれで終わりなので
カルテを1階の会計に出して下さい。お大事に』

とぼとぼと歩き出す。
とても痛む。

歩きながらお尻に貼られた物を想像すると少し笑えたけど
ほんとに痛い。

お尻に注射なんて何10年ぶりなんだろ。
思い出せない。

会計を終えて車に戻ったわたしは
運転席に座った途端、痛くて外に出た。

これは‥しばらく座るのはよそう。



12月の風は冷たかったけど
しばらくそのまま車の横で立ち尽くした。

警備員のおじさんと何度か目が合ったけど
仕方ないじゃないか。
痛いんだから。

美味しい‼は魔法の言葉。

お料理はお刺身やら大きなホッケやらジンギスカンやら
デザートやら最後のしめまでバラエティ豊か。

わたし達はリクエストを出していた。

『お料理は北海道ならではのモノを少しずつイロイロ食べたい‼』

このリクエストを完璧にこなしてくれた。
想像以上に満足なふたり。

店長が部屋に入ってくると『どうでしたか?』と一言。

『すごく美味しかったです‼いろんなものを
少しずつ沢山食べれてしあわせでしたー』と答えた。

『あーよかったー。
北海道に来てわざわざ足を運んでもらうのに
仕入れが思うように出来なかったんで心配だったんです』

やっぱりそうなんだなぁって思った。

だけど本当にお料理は愛だと思う。

美味しい‼って一言はこんなにもしあわせな気持ちにさせる。
作った人にとっても、食べた人にも。

まずい訳がない。

お店を出るとき店長と3人で写真を撮った。
店長は少し照れていたけど
とてもいい笑顔で3人がおさまった。