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子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

美味しい‼は魔法の言葉。

お料理はお刺身やら大きなホッケやらジンギスカンやら デザートやら最後のしめまでバラエティ豊か。わたし達はリクエストを出していた。『お料理は北海道ならではのモノを少しずつイロイロ食べたい‼』このリクエストを完璧にこなしてくれた。 想像以上に満足なふたり。店長が部屋に入って…

手土産は笹かま。

チェックインを済ませて荷物を広げてみたものの わたしは少しベットに横になった。さすがに足元のおぼつかない雪道を 病み上がりのふたりが歩くには体力の消耗が激しかった。キャリーケースもほとんど引く事もなく持ち歩く始末。 やっぱり疲れるなぁ。それでも1時間程過ごし…

道産子ドライバーからの洗礼。

苫小牧に到着すると一面の銀世界。おかげで交通機関も麻痺しまくりで わたし達は札幌行きのバスの到着を待った。先が思いやられたけど案外こんな事もありかと B型同士のふたりは考えはじめている。楽観的である。特に急ぐ事もないし。バスが到着してわたし達は…

フェリーで迎える朝。

わたしが取った今日の部屋は特等室の和室タイプ。この部屋はわたしの一番のお気に入りだ。だからこそ、はじめてのフェリー旅で彼女にも この部屋の窓から見る大海原を満喫して欲しかった。この部屋は操舵室の真下部分に位置し 真正面に見渡す太平洋はキャプテンにでも…

彼女の夢、北海道へ。

BIGBANGのコンサートも終わり その約1週間後、わたし達が北海道へ向かう日がきた。駅前から出るフェリー行きのバスに乗る為に わたし達はバスターミナルで待ち合わせた。お互いを見付けると大きく手を振りあった。『いよいよだねー』 『すごい楽しみだー』手荷物は少なくした…

運命のふたり。

北海道の日程を決める時、なぜか駄目な日がかぶった。ふたりとも11月の週末にお互い東京に行く予定だ。『同じ日に東京か?あたしはコンサートなんだー』 『え?あたしも‥』 『まじで⁉』 『因みにBIGBANGなんだけどね、あたしは』 『え⁉一緒ーーーッ‼』何これー‼ ふた…

旅の計画。

沢山あるガイドブックの中から1冊を選んで購入。旅行代理店で何種類かのパンフレットを貰って 駅前のベンチに座ってガイドブックとパンフレットを眺める。さっチンは終始楽しそう。やりたいことも見たいところも沢山ある。だけどわたし達はこう見えて病み上がり。 わたしは貧血と…

約束のスイーツパラダイス。

わたしが退院して数ヶ月が経ち、さっチンも無事退院した。その間わたしはと言うと、仕事に復帰。 10月の中旬に宅建士の資格試験があるので 時間のロスもあったから さすがに過去問に取り組んだけど 全国模試はギリギリ合格ラインを保てたのに 本試では合格ラインに4点届…

平穏な日々と副作用。

アパートに戻ってからは 出来るだけひとりで家事も掃除も買い物も 無理しない程度にこなすようにした。体もだいぶ動けるようになったし調子がいい。何より出血がなくなったってのが大きい。少し前までは毎日のように出血していたから。 多い日も少ない日も毎日…

ここからスタート。

通院の次の日。わたしは誕生日を迎えた。 念願通り退院して。久しぶりに実家での誕生日。ここからまた1ヶ月後に病院の予約が入っているが 体調は良くなっている。ただ、まだ少し出血がある。 こんなものか。 誕生日を実家で過ごしてから1週間後 わたしは彼に…

きっと、意味があるんだって思う。

診察も終わって、さっチンに会いに5階の病棟に向かう。『ゆっくり話てていいよ、ママもロビーでお茶してるから 帰る気になったら連絡ちょうだい』 『ありがと』ナースステーションの前を通ると看護師サン達が近寄ってきた。『あらー‼誰かと思ったらーw』 『お久しぶりですw今…

流れ作業の婦人科外来。

多少の出血が続いていたけど それ以外は何も問題なく実家療養5日目。退院後はじめての通院の日。ママに運転してもらって 途中、マカロンが美味しいお店に寄り道した。 さっチンと堪能するために。その前に取り敢えず診察だ。予約票を受付機で読み取りして採血室で採…

癌って、ほんとに憎たらしい。

眠気が覚めたわたしは、さっチンとのLINEを楽しんでいた。“そー言えば今度の通院っていつになった?” “んとね5日後だよ‼” “おー‼そーか。診察終わったら病室これそう?” “うん‼行くよー”話が尽きない。“今日さぁーぐったりしてたんだよね” “そうだったの?” “ご飯…

彼が帰った後で。

散々泣きじゃくり あげくのはてに疲れたのか眠くなった。それを見て彼は 『また来るから今日は寝なよ』と言って帰り支度。2階の部屋の窓を開けて彼に手を振る。 めっちゃ大きく振り返してきた。 見えてないと思ってるのかな。 しっかり見えてるけどw車のテールラ…

彼の想い。

賑やかな夕食が終わって 部屋で荷物の整理を彼に手伝ってもらう。スマホを見るとさっチンからLINEが来ていた。『着信に気付かなかったなぁー』と言うと 『自分じゃわからないだけで疲れてたんだよ』と彼。一通り荷物の出し入れも終わって 彼がコンビニで買ってきたも…

まぐろの赤身で鉄分補給。

実家に到着。 久しぶりに自分の部屋を覗く。わたしがちょこちょこ持ち込んだ荷物も移動してあって 部屋の掃除もしてくれたみたい。 ベットには布団もセットしてあって ママが準備してくれていたのが分かる。車の荷物を部屋に運んでくれたママが 『身体、きつくない?少…

退院の日。

5日目の朝を迎える。回診後、いつものように診察室に向かい ガーゼを取ってもらった。詰め込んだ物がなくなったのがちょっと嬉しい。ママが迎えに来てくれて看護師サンから通院の予約日や 退院後気を付ける事とかいろいろと説明を受ける。その後、薬剤師サンが薬を…

最後の『おやすみ』。

夕方。 彼が見舞いに来てくれた。 『良かったね、明日の退院は俺も来るよ』 『え?大丈夫だよ‼ママ達が9時頃来るって言ってたし』 『それは聞いたけど』 『それにそのまま実家に拉致だし』 『だったら仕事終わったら実家行くよ』 『無理しなくていーよw』 『無…

待ちに待ったあの瞬間。

ラウンジでだいぶ長い時間を過ごして またゆっくりと病室に戻りはじめた。その時‼待ちに待った前触れとも言える症状が微かに現れた。『ねぇ‼なんかさー?お腹ちょっと痛くなってきた』 『え⁉誰か呼んでくるか?』 『いや、大丈夫‼あれだと思う。数日ぶりのう○こ‼…

癌になんか負けるな。

お昼前にさっチンが戻って来た。 あんまり体調が良くないのか元気がない。退院の事を言い出せないままお昼ご飯を食べる。友達からの着信に気付いたわたしは 配膳を下げながら談話室のソファーに座って電話をかけ直す。ほとんど誰にも言わずに入院生活を送っていた…

カラダの不思議。

4日目。いつもの時間になって回診。『出血もないようだし診察次第だけど、どうします? 退院しますか?取り敢えず今は止血が出来てるので 病院では貧血の対策のみだから自宅でも大丈夫ですよ』やった‼『はい、退院します‼』 『じゃぁ後で診察させて下さい』帰…

鉄の卵と鉄分サプリ。

会社を早退してきた彼が 夜ご飯を一緒に食べてから帰ると言うので 両親を見送るついでに行ってみたかった展望室に 連れていってもらう事にした。とは言っても車椅子なんだけど。1階で両親を見送った後 そのまま展望室に行ってみる。確かに見晴らしはいいけど…

栄養食事指導と鉄剤で血を増やそう。

この日の昼食は何だか気持ちが晴れないまま。食べ終わるとさっチンがわたしのベットに来て トレーを下げてくれる。『ありがとお』 『血がないって大変なんだね。 でもあたしが一緒なら大丈夫だよ。 すぐに車椅子持ってくるからさ‼』そうだ。 貧血だろうが上手に動け…

貧血を甘くみてた。

入院3日目の朝。やっぱり6時は早い。 ベットを起こしてぼーっとする。朝食が終わり看護師サンがいつものようにやってくる。『体温と昨日のおしっこと便の回数を教えて下さい』そー言えば‥普段から便秘なわたしは ここ数日出ていない。何と言っても踏ん張るのが怖…

彼女の強さ。

パパとママが明日来ると言って帰り またさっチンとふたりになる。『そー言えば‼朝の回診の時、戻ってこなかったけど 大丈夫だったの?』 ふと簡単に聞いてしまう。『うん。下にある癌患者のサロンがあってね そこに行ってって言われてたから』‼『そーだったの?』 …

シャワー室で思うこと。

午後になって吉報が。シャワーはまだ駄目だけど 看護師サンが髪を洗ってくれるんだって‼それでもいい‼ めっちゃ嬉しいんですけど‼白衣の天使さま。 よろしくお願いいたします‼シャワー室の洗面台の前に座って洗ってもらう。 気持ちいい♪ふと東日本大震災の時を思い出し…

膣って凄い。

膣内に目一杯ガーゼを詰め込まれ診察室を脱出。改めて知った事。 膣内って結構何かを納められる。膣って凄いね。看護師サンと病室に戻る時に聞いてみた。 『シャワーとかって‥』 『そうだよねー‼先生に聞いてみますね‼』部屋に戻るとさっチンが戻ってきていた。『おか…

あの有名な動く椅子とご対面。

2日目の朝。6時に起床。 早い‥w起床と同時に血液検査。 このタイミングで? しかも血がないのにwでも我慢する。『おはよー』 『おはよー』ひとりじゃない‼普通に歩ける患者は朝ごはんの前に 自ら血圧を測りに指定の場所へ行くルールがあるらしい。わたしは一人歩きを…

筋腫分娩と子宮頸がんのふたり。

ママが持ってきてくれたスマホの充電器で充電をしながら さっチンとラインで繋がる。部屋にはさっチンとふたりきり。カーテンは処置以外もう開けっ放しで。 消灯までずーっと喋りっぱなし。彼女は子宮頸がんだと言った。でももうオペは出来ないと言われて 放射線と抗がん剤治…

運命の再会は病室で。

どの位眠ったのか 点滴を替えに来た看護師サンの気配に目が覚めた。『起こしちゃいましたね、ごめんなさい! 点滴交換しますねー』 『はーい』 『トイレはどうですか?まだ大丈夫かな?』 『はい、まだ‥』 と言いかけて止めた。 『やっぱり行ってみます!』 『じ…

久しぶりの食事と睡眠。

いよいよ待ちに待ったランチタイム。看護師サンが配膳してくれる。ママも院内のコンビニでお弁当を買ってきて すごく久しぶりのふたりでランチ。『おいしー‼』 ママが笑う。 『味気なさそうだけど?』 『久々だからかなぁーおいしーよ‼』そんな時、彼からライン。“変わりない?” “…

重症個室からの脱出。

先生3人と看護師サンが入ってきた。『状態見させて下さいねー』 『はい』まだ慣れない‥。 先生とは言え大勢の人に囲まれて見られてるこの状況。どきどき。膣内に詰め込んだガーゼを取り出すのかと思ったら 『もう少しこのままにしておきましょう』と先生。 『は…

筋腫は燃えるゴミなのか。

彼が家に戻りパパもソファーで眠ったようだった。『ねぇママ。』 わたしは気になっていた事を聞いた。 『お風呂で産んだあの筋腫さ?捨てたの?』 『捨てたよ、燃えるゴミの時に出すから』 『‥燃えるゴミだよね、きっと』 『みた時、ビックリした』 『だよね。あたしも…

白衣の天使降臨。

ほとんど寝ていないと言うのに 意識がやたらと冴えていた。血圧を測りにきた看護師サンが 濡れた暖かいタオルで顔を拭いてくれる。優しい手。人は他人に こんなにも優しい手を差しのべられるものか‥。『白衣の天使』とはこの事なんだろう。確かに天使だ。 もてな…

長かった夜が明けた。

午前5時を過ぎて パパとママが病室に戻ってきて 彼が入れ替わり車で仮眠を取ると言って出ていく。『夜、ずっと大丈夫だったよ』と報告すると 『パパなんてほとんど寝てないから眠いはず』とママ。ママはちゃんと眠ったみたいだけど パパはずっと起きていたらしい。…

深夜の考え事。

サイドテーブルの時計は午前2時。わたしは何度かうとうとしては 1時間おきに目が覚めた。『大丈夫。ちゃんと止まってるみたいだね』そう言われる度 大丈夫かもしれないと思えた。彼も安心したのか 看護師サンが出ていくと少し寝息をたてた。『子宮全摘』先生の言葉…

急変の可能性。

1時間程過ぎた頃か。アパートから彼とママが帰って来た。『もう心配しなくていいよ ちゃんと掃除してきたからね』ママが見慣れた時計を サイドテーブルに置きながらそう小声で言った。良かった‥。 ありがとぉ。部屋からいろいろ持ってきてくれて 自分の物が増えた事で気…

正体は大きくなりすぎた筋腫。

病室のベットで天井と点滴の量を眺めながら 先生と彼の話を頭の中で整理していた。温泉に行った時 はじめて手に触れた何かが 大きくなりすぎて重さに耐えられず 子宮から飛び出してきた筋腫だったんだと知った。怖い。 ホラーだ。それが今日 お風呂で産んだあの拳…

血に染まるお風呂はまるで殺人現場。

夕食の時間になって わたし達は指定の食事処へ向かった。出血は続いていたけど 数分おきにトイレに行く程ではなくなっていて 少し気持ちも楽になって食事を楽しめた。みんなもこのまま落ち着いてくれればいいねって いつしかいつものように 女子会トークを楽しんで…

病院嫌いの末路。

露天風呂の脇にある石に腰を下ろした。とってもいい天気。せっかく楽しみにしてきたのに‥。こんな自分が嫌いになる。 みんなにも迷惑かけちゃって。取り敢えず何とか無事に乗り切らなきゃ‼ 帰ったらさすがに病院に行こう‥。そう決めた。まだ中にあるこの不気…

露天風呂での衝撃。

緊急入院になる数ヵ月前。女友達3人で温泉旅館に1泊旅行にでかけた。とても楽しみにしていたのに その日も旅館に着いた途端 どっと出てくる感覚があった。またかぁ‥。そんな事を思いながらも部屋に着くなりトイレへ。やっぱり多い。 レバーも出てる。多めに持ち歩…

パパの涙。

どれだけ眠ったのか。看護師サンが出血の確認をしに来て目が覚めた。『起こしちゃってごめんなさぃね。 出血の具合見に来ました。大丈夫みたいだね。』『ありがとうございます』『ご家族の皆さん、処置の間 談話室に行ってもらったので今呼びますね』そう言っ…

心電図の音。

暫くして家族が病院に到着した。わたしを見るなりママが駆け寄ってくる。 『大丈夫?どこか痛む?』 『どこも痛くナィょ、大丈夫』 『もーッびっくりしたんだからぁー』 『ごめん』彼がパパに今の状況を話ながら ママは必要書類に目を通していた。『取り敢えず揃え…

輸血レベルだった失血量。

敢えて他愛のナィ話をしながら 頻繁に出入りする看護師サンの処置を ふたりで見てた。彼は先生に言われたらしい。◎出血の量が多くてまだ安心出来なぃ。 ◎止血をして今は落ち着いてるけど 今夜、このまま様子を見て もし、大量に出血するようなら緊急でオペになる…

筋腫分娩。

『何か?』と若い男の先生が返した。『それは持ってきました?』 『持って行こうと思ってたんだけど余裕がなくて。 ただ、まだお風呂場にぁるので彼に持ってきてと頼めば‥』『たぶん筋腫分娩だな』 ベテラン風の先生が言った。‥筋腫分娩?はじめて聞いた単語。…

救急病院へ。

ハーフケットを敷いた助手席にわたしは座らされた。車に乗って安心したのか その後の事は 病院で声をかけられるまで記憶も意識もなぃ。彼は救急指定の病院の 救急入口に車を乗り捨てて 病院内に走ったらしい。先生をはじめ数人で車に来たらしく わたしの状況を見て…

あたし‥死ぬのかな。

フローリングの上のラグは真っ赤に染まって 血だらけの服は 徐々に体温を奪っていった。彼の声を聞いて 安心したのか 何とか保っていた意識が 飛びそうになるのを必死で堪えた。救急指定の病院は目とはなの先。それでもひとりで病院に行く事は不可能だった。彼がわ…

生存確認。

取り敢えず 意識はまだ保っていた。タオルを当てたままリビングへ。フラフラ。やっとたどり着いて電話。ただただ『病院に連れてって‼』と。状況も意味もわからないまま 彼は1時間後に来てくれた。それまで フローリングの上で横になって待つ。 すごく長かったと覚えてる。…

始まりは一昨年の夏の日。

あれは2015年の7月。自宅のお風呂で何かを産んだ。それは拳位の大きさで。大量の出血と大量のレバー状の血のかたまりが ある程度出きった時 “ボトッ” 重さのぁる音がした。なに? これなに?心拍数があがる。あの時 わたしを支えてたのはきっとアドレナリン。蒼白い…

あたし、子宮を全摘します。

久々 真面目なblog。あたし 子宮を全摘します。3月のはじめに。その闘病記録。