子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

旅の計画。

沢山あるガイドブックの中から1冊を選んで購入。旅行代理店で何種類かのパンフレットを貰って 駅前のベンチに座ってガイドブックとパンフレットを眺める。さっチンは終始楽しそう。やりたいことも見たいところも沢山ある。だけどわたし達はこう見えて病み上がり。 わたしは貧血と…

約束のスイーツパラダイス。

わたしが退院して数ヶ月が経ち、さっチンも無事退院した。その間わたしはと言うと、仕事に復帰。 10月の中旬に宅建士の資格試験があるので 時間のロスもあったから さすがに過去問に取り組んだけど 全国模試はギリギリ合格ラインを保てたのに 本試では合格ラインに4点届…

平穏な日々と副作用。

アパートに戻ってからは 出来るだけひとりで家事も掃除も買い物も 無理しない程度にこなすようにした。体もだいぶ動けるようになったし調子がいい。何より出血がなくなったってのが大きい。少し前までは毎日のように出血していたから。 多い日も少ない日も毎日…

ここからスタート。

通院の次の日。わたしは誕生日を迎えた。 念願通り退院して。久しぶりに実家での誕生日。ここからまた1ヶ月後に病院の予約が入っているが 体調は良くなっている。ただ、まだ少し出血がある。 こんなものか。 誕生日を実家で過ごしてから1週間後 わたしは彼に…

きっと、意味があるんだって思う。

診察も終わって、さっチンに会いに5階の病棟に向かう。『ゆっくり話てていいよ、ママもロビーでお茶してるから 帰る気になったら連絡ちょうだい』 『ありがと』ナースステーションの前を通ると看護師サン達が近寄ってきた。『あらー‼誰かと思ったらーw』 『お久しぶりですw今…

流れ作業の婦人科外来。

多少の出血が続いていたけど それ以外は何も問題なく実家療養5日目。退院後はじめての通院の日。ママに運転してもらって 途中、マカロンが美味しいお店に寄り道した。 さっチンと堪能するために。その前に取り敢えず診察だ。予約票を受付機で読み取りして採血室で採…

癌って、ほんとに憎たらしい。

眠気が覚めたわたしは、さっチンとのLINEを楽しんでいた。“そー言えば今度の通院っていつになった?” “んとね5日後だよ‼” “おー‼そーか。診察終わったら病室これそう?” “うん‼行くよー”話が尽きない。“今日さぁーぐったりしてたんだよね” “そうだったの?” “ご飯…

彼が帰った後で。

散々泣きじゃくり あげくのはてに疲れたのか眠くなった。それを見て彼は 『また来るから今日は寝なよ』と言って帰り支度。2階の部屋の窓を開けて彼に手を振る。 めっちゃ大きく振り返してきた。 見えてないと思ってるのかな。 しっかり見えてるけどw車のテールラ…

彼の想い。

賑やかな夕食が終わって 部屋で荷物の整理を彼に手伝ってもらう。スマホを見るとさっチンからLINEが来ていた。『着信に気付かなかったなぁー』と言うと 『自分じゃわからないだけで疲れてたんだよ』と彼。一通り荷物の出し入れも終わって 彼がコンビニで買ってきたも…

まぐろの赤身で鉄分補給。

実家に到着。 久しぶりに自分の部屋を覗く。わたしがちょこちょこ持ち込んだ荷物も移動してあって 部屋の掃除もしてくれたみたい。 ベットには布団もセットしてあって ママが準備してくれていたのが分かる。車の荷物を部屋に運んでくれたママが 『身体、きつくない?少…

退院の日。

5日目の朝を迎える。回診後、いつものように診察室に向かい ガーゼを取ってもらった。詰め込んだ物がなくなったのがちょっと嬉しい。ママが迎えに来てくれて看護師サンから通院の予約日や 退院後気を付ける事とかいろいろと説明を受ける。その後、薬剤師サンが薬を…

最後の『おやすみ』。

夕方。 彼が見舞いに来てくれた。 『良かったね、明日の退院は俺も来るよ』 『え?大丈夫だよ‼ママ達が9時頃来るって言ってたし』 『それは聞いたけど』 『それにそのまま実家に拉致だし』 『だったら仕事終わったら実家行くよ』 『無理しなくていーよw』 『無…

待ちに待ったあの瞬間。

ラウンジでだいぶ長い時間を過ごして またゆっくりと病室に戻りはじめた。その時‼待ちに待った前触れとも言える症状が微かに現れた。『ねぇ‼なんかさー?お腹ちょっと痛くなってきた』 『え⁉誰か呼んでくるか?』 『いや、大丈夫‼あれだと思う。数日ぶりのう○こ‼…

癌になんか負けるな。

お昼前にさっチンが戻って来た。 あんまり体調が良くないのか元気がない。退院の事を言い出せないままお昼ご飯を食べる。友達からの着信に気付いたわたしは 配膳を下げながら談話室のソファーに座って電話をかけ直す。ほとんど誰にも言わずに入院生活を送っていた…

カラダの不思議。

4日目。いつもの時間になって回診。『出血もないようだし診察次第だけど、どうします? 退院しますか?取り敢えず今は止血が出来てるので 病院では貧血の対策のみだから自宅でも大丈夫ですよ』やった‼『はい、退院します‼』 『じゃぁ後で診察させて下さい』帰…

鉄の卵と鉄分サプリ。

会社を早退してきた彼が 夜ご飯を一緒に食べてから帰ると言うので 両親を見送るついでに行ってみたかった展望室に 連れていってもらう事にした。とは言っても車椅子なんだけど。1階で両親を見送った後 そのまま展望室に行ってみる。確かに見晴らしはいいけど…

栄養食事指導と鉄剤で血を増やそう。

この日の昼食は何だか気持ちが晴れないまま。食べ終わるとさっチンがわたしのベットに来て トレーを下げてくれる。『ありがとお』 『血がないって大変なんだね。 でもあたしが一緒なら大丈夫だよ。 すぐに車椅子持ってくるからさ‼』そうだ。 貧血だろうが上手に動け…

貧血を甘くみてた。

入院3日目の朝。やっぱり6時は早い。 ベットを起こしてぼーっとする。朝食が終わり看護師サンがいつものようにやってくる。『体温と昨日のおしっこと便の回数を教えて下さい』そー言えば‥普段から便秘なわたしは ここ数日出ていない。何と言っても踏ん張るのが怖…

彼女の強さ。

パパとママが明日来ると言って帰り またさっチンとふたりになる。『そー言えば‼朝の回診の時、戻ってこなかったけど 大丈夫だったの?』 ふと簡単に聞いてしまう。『うん。下にある癌患者のサロンがあってね そこに行ってって言われてたから』‼『そーだったの?』 …

シャワー室で思うこと。

午後になって吉報が。シャワーはまだ駄目だけど 看護師サンが髪を洗ってくれるんだって‼それでもいい‼ めっちゃ嬉しいんですけど‼白衣の天使さま。 よろしくお願いいたします‼シャワー室の洗面台の前に座って洗ってもらう。 気持ちいい♪ふと東日本大震災の時を思い出し…

膣って凄い。

膣内に目一杯ガーゼを詰め込まれ診察室を脱出。改めて知った事。 膣内って結構何かを納められる。膣って凄いね。看護師サンと病室に戻る時に聞いてみた。 『シャワーとかって‥』 『そうだよねー‼先生に聞いてみますね‼』部屋に戻るとさっチンが戻ってきていた。『おか…

あの有名な動く椅子とご対面。

2日目の朝。6時に起床。 早い‥w起床と同時に血液検査。 このタイミングで? しかも血がないのにwでも我慢する。『おはよー』 『おはよー』ひとりじゃない‼普通に歩ける患者は朝ごはんの前に 自ら血圧を測りに指定の場所へ行くルールがあるらしい。わたしは一人歩きを…

筋腫分娩と子宮頸がんのふたり。

ママが持ってきてくれたスマホの充電器で充電をしながら さっチンとラインで繋がる。部屋にはさっチンとふたりきり。カーテンは処置以外もう開けっ放しで。 消灯までずーっと喋りっぱなし。彼女は子宮頸がんだと言った。でももうオペは出来ないと言われて 放射線と抗がん剤治…

運命の再会は病室で。

どの位眠ったのか 点滴を替えに来た看護師サンの気配に目が覚めた。『起こしちゃいましたね、ごめんなさい! 点滴交換しますねー』 『はーい』 『トイレはどうですか?まだ大丈夫かな?』 『はい、まだ‥』 と言いかけて止めた。 『やっぱり行ってみます!』 『じ…

久しぶりの食事と睡眠。

いよいよ待ちに待ったランチタイム。看護師サンが配膳してくれる。ママも院内のコンビニでお弁当を買ってきて すごく久しぶりのふたりでランチ。『おいしー‼』 ママが笑う。 『味気なさそうだけど?』 『久々だからかなぁーおいしーよ‼』そんな時、彼からライン。“変わりない?” “…

重症個室からの脱出。

先生3人と看護師サンが入ってきた。『状態見させて下さいねー』 『はい』まだ慣れない‥。 先生とは言え大勢の人に囲まれて見られてるこの状況。どきどき。膣内に詰め込んだガーゼを取り出すのかと思ったら 『もう少しこのままにしておきましょう』と先生。 『は…

筋腫は燃えるゴミなのか。

彼が家に戻りパパもソファーで眠ったようだった。『ねぇママ。』 わたしは気になっていた事を聞いた。 『お風呂で産んだあの筋腫さ?捨てたの?』 『捨てたよ、燃えるゴミの時に出すから』 『‥燃えるゴミだよね、きっと』 『みた時、ビックリした』 『だよね。あたしも…

白衣の天使降臨。

ほとんど寝ていないと言うのに 意識がやたらと冴えていた。血圧を測りにきた看護師サンが 濡れた暖かいタオルで顔を拭いてくれる。優しい手。人は他人に こんなにも優しい手を差しのべられるものか‥。『白衣の天使』とはこの事なんだろう。確かに天使だ。 もてな…

長かった夜が明けた。

午前5時を過ぎて パパとママが病室に戻ってきて 彼が入れ替わり車で仮眠を取ると言って出ていく。『夜、ずっと大丈夫だったよ』と報告すると 『パパなんてほとんど寝てないから眠いはず』とママ。ママはちゃんと眠ったみたいだけど パパはずっと起きていたらしい。…

深夜の考え事。

サイドテーブルの時計は午前2時。わたしは何度かうとうとしては 1時間おきに目が覚めた。『大丈夫。ちゃんと止まってるみたいだね』そう言われる度 大丈夫かもしれないと思えた。彼も安心したのか 看護師サンが出ていくと少し寝息をたてた。『子宮全摘』先生の言葉…