子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

貧血を甘くみてた。

入院3日目の朝。

やっぱり6時は早い。
ベットを起こしてぼーっとする。

朝食が終わり看護師サンがいつものようにやってくる。

『体温と昨日のおしっこと便の回数を教えて下さい』

そー言えば‥普段から便秘なわたしは
ここ数日出ていない。

何と言っても踏ん張るのが怖い‼

『便は出てないです‥』
『昨日もかな?』
『はい。慢性の便秘です‥』
『お腹の音、聞かせて下さい』

聴診器を当てる。

『うん。腸は動いてるみたいだから出るかなぁ』
『頑張ります』
『柔らかくして出す薬あるけど出してもらう?』
『‥はい。でも怖くて踏ん張れないと思う』
『みんな言いますよー。でも大丈夫だから‼』

そうなの?
ガーゼが出てきたり
血が出てきたり‥しないの?

でも明日は『出ました‼』と報告したい。

向かいのさっチンにも同じ質問。

『便は出ませんでした』

あら。
一緒じゃん。

さっチンの腸も元気らしいけど
出ないのも悪いらしく同じ薬を出す事になったみたい。

看護師サンが出て行くと
『ふたりして便秘かー』と笑った。

回診の時間になった。
今日はさっチンもいる。

『出血は落ち着いてますか?』
『後で診察室でガーゼの交換と診察させて下さいね』

思いきって聞いてみる。
『あの、シャワーは出来ますか?』
『診察してみてからだなー』

よし。
絶対大丈夫な感じがする。

取り敢えず診察室に呼ばれるまで待とう。



看護師サンが迎えに来て診察室に向かう。
ちゃんと歩けてる。
ゆっくりだけど大丈夫。

あの診察台に座りガーゼを取りはじめた。
昨日より少ないのかと思えるほど早かった。

『少量の出血はしばらくあるけど問題ないでしょう。
新しいガーゼを入れておきます
もし鮮血とかが出たらすぐ教えてください』

またガーゼが入るのか。
暫くこんな感じなのかも。

看護師サンが『シャワー大丈夫だって』と入って来た。
『ただね、わたしが見守る事が条件なの。
ひとりでは駄目だって先生が言ってるので
一緒にシャワー浴びに行きますか?』
『看護師サンもシャワー室に入るの?』
『わたしはドアの外で待機してるので
椅子に座って浴びてもらって』

落ち着かないなぁ。
だけど仕方ないよね。
それが条件なら。

そうして両手に残したままの点滴の管を
水が入らないように加工してもらって
念願のシャワーを浴びに行く。

服を脱いで、浴室のドアを締めたら看護師サンを呼ぶ。

すりガラス越しに座ったままシャワーを浴びた。
気持ちいい♪
両手がうまく使えなくて流すだけになったけど
しあわせ。

『立ち上がる時は手すりに捕まってゆっくりだよー
立ちくらみがしたらすぐに座って呼んで下さいね』

ゆっくり立ち上がって体を拭く。
それを見てた看護師サンがドアの外に出てくれて
わたしは何とかひとりで服を着た。

息があがる。
そんなに動いてないのに。

やっとの思いで着替えると椅子に座って一息ついた。

こりゃ‥大変だ。

看護師サンと病室に戻りながら
少しずつ歩いてもいいけど
看護師を呼ぶか誰かと一緒にね、と言われて
俄然やる気が出てきた。

さっそく、さっチンと一緒に談話室に向かった。
病室の隣で近かったし。
なんなくクリア。

ふたりだった病室が一気に4人になるみたい。
満員御礼。

TVを見ながら雑談しているうち
お昼の時間になった。

じゃぁ戻るかーとゆっくり立ち上がる。

ん?

『あれ?ごめん。‥何か‥』
『え⁉ちょっと待ってて‼看護師呼んでくる‼』

看護師サンが慌ただしく駆け寄った。
『ビックリした‼怪我とかないですか?』
『はい。なんかうまく歩けなくて』
『大丈夫大丈夫。車椅子持ってくるね』

どしたの?あたし。
歩き方、忘れたみたいな感覚。

一歩が踏み出せなかった。

車椅子に座ってベットに戻ると
少し横になって落ち着いたらご飯との事。

『ビックリしたね‼大丈夫だから。これが心配なのー』
背中をさすってくれる。

自分が一番ビックリした。

看護師サンが飽きるほど言ってた。
『ひとりで動かないで』と。

その意味が本当に理解出来た。

こう言う事だったんだ‥。