子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

最後の『おやすみ』。

夕方。
彼が見舞いに来てくれた。
『良かったね、明日の退院は俺も来るよ』
『え?大丈夫だよ‼ママ達が9時頃来るって言ってたし』
『それは聞いたけど』
『それにそのまま実家に拉致だし』
『だったら仕事終わったら実家行くよ』
『無理しなくていーよw』
『無理するとこだろ、今w』
『仕事、忙しいでしょーよ』
『いや、行く』

嬉しいけど‥あんまり迷惑をかけたくなかった。
だって救急で入院してから大変だったと思うし
仕事も大変な時期だって分かってる。

本当にこの人は‥。
男前だなぁw

『じゃぁママに言っておく。ご飯食べないで来てよ?
じゃないとママに出された物が入らなくて困るからさ』
『もちろん‼』

うちのママは彼の食べっぷりに惚れていて。
なんでも美味しそうに平らげてくれる彼が大好きらしい。

よって、お腹を空かせて来ないと
食べさせたくて準備した物が余ってしまうのですw

彼もそれに付き合ってくれる。
いい人です。



夜ご飯が終わって彼も帰宅したので
談話室でさっチンとTVを見てた。

『明日の何時に退院?』
『たぶん10時とかかなぁ』
『じゃぁ見送れないなー』
『大丈夫‼治療に専念しなさいよ』
『そーだよねw』

それ以上、言葉が見つからなかった。
彼女は、あとどのくらい入院するんだろう。

『通院の日、わかったら教えてよ‼』
『うん、連絡する』
『その時、無理じゃなければ来てみて』
『もちろんw』

そろそろ消灯の時間が近い。
ちょっと前まで談話室にちらほらいた患者も面会の人も
いつの間にかわたし達以外、誰もいなくなっていた。

夜の病院って淋しいんだよね。

仕方なく病室に戻ってベットに横になる。

『消灯でーす』と言うと明かりが消えて
最後の『おやすみ』をふたりで交わした。