子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

フェリーで迎える朝。

わたしが取った今日の部屋は特等室の和室タイプ。

この部屋はわたしの一番のお気に入りだ。

だからこそ、はじめてのフェリー旅で彼女にも
この部屋の窓から見る大海原を満喫して欲しかった。

この部屋は操舵室の真下部分に位置し
真正面に見渡す太平洋はキャプテンにでもなったかのような
何とも言えない特別感がある。

部屋に着いた時の彼女は
まさにわたしが想像していた通りのいいリアクションをくれた。

これで満足だ。
わたしの仕事は約8割りがた終わったようなものだ。

『すごーい‥』
『特等室だけに特等席でしょ?w』
『うん‼』
『和室だから足を伸ばしてゴロゴロ出来るしね』
『畳って落ち着くよね』

暫く船首で働くお兄さん達を見下ろしながら
夜の空と海を眺める。

船が動き出した。
これからいよいよ北海道。
明日の午後に到着予定だ。

いつも思うけど
空と海は見飽きる事がない。

それは夜でも昼でも。



『荷物の整理終わったら探検に行きたい‼』
『探検?では連れて行ってしんぜようw』

わたしの相棒の一眼と小さなバックを持って彼女と船内探検。

『外に出られるの?』
『出られるよ?でも明日の朝とかにしたら?』
『そうだね‼』

一通り散策してレストランへ向かってバイキング。
その後はディナーショーに。

『大浴場行ってこようかなー』と彼女が言うので
『転ばないようにね。あたしは部屋の風呂に入るよ』と
一旦部屋に戻って、彼女を見送る。

ひとりもやっぱりいい。
ひとりの時間は大切だ。

のんびり部屋のお風呂に浸かる。
方向音痴な彼女が無事戻ってくることを信じて。



お風呂から出ると、彼女はまだ戻って来ていなかった。

お財布を持ってお茶を買いに売店に向かう。
買い込んでロビーを横切ると後ろから彼女が戻ってきた。

『ねーねー、お風呂貸し切り状態だったよー‼』
『そうだったの?昼間なら見晴らしいいだろうになぁ』
『夜は夜で良かったよ‼』
『良かったね』

部屋に戻って、わたし達はガイドブックを見ながら
持参したお菓子を広げて行程を考えた。

取り敢えず、明日は苫小牧に着いてから
札幌までの移動もあり時間もかかるし
夜に知り合いのお店に行って
北海道グルメを満喫する事しか決めていない。

チェックインしたら夜までの間に駅ビル散策。
最初にだいたいのお土産物を物色して
ホテルで箱に詰めて自宅に送りつける戦法だ。

手持ちの荷物は手軽な方が断然いい。



そんなこんなで体力のないわたし達は程よく眠くなってきた。
取り敢えず眠ろう。

入院以来の『おやすみー』を言い合った。



フェリーで迎えた朝。
病院の起床時間並みに早起きなさっチン。
わたしも目が覚める。

ぐたぐたしながらもシャワーを浴びることに。
大浴場が気に入った彼女はそちらに行くと言うので
わたしは部屋のシャワーで済ませる。

朝ごはんは軽食コーナーでおにぎりとうどんのセット。
はぁー落ち着くw



昨日から楽しみにしてたデッキに出る。

デッキに出ると風が冷たい。
さすがに11月の風だった。

彼女がスマホで写真を撮りまくり
わたしも負けじと一眼とスマホで撮りまくり
ふたりでいても無言w

こんな空気感も心地よくて好き。



どんどん北海道に向かってる。

札幌はこの時期にしては62年振りとかの大雪らしい。

何でまたこんな時に‥。