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子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

お尻に注射。

4泊5日の北海道ふたり旅から戻って12月に入った。

中旬の通院日。

久しぶりの込み合った病院で
貧血の数値を確認する為の血液検査を採血室で済ませ
婦人科の受付に書類を出す。

中待合室への扉を開くと
順番待ちに疲れた顔をしてちからなく座る人達で
ごった返していた。

“こりゃ今日も時間かかるなぁ”

長椅子が空くのを待って、やっと座る。



貧血はだいぶ良くなってると思う。

食事も気を付けたし、鉄剤が切れてからはサプリでも補充した。
心配なのは生理がちゃんと来ない事。

わたしの場合、長いこと生理が不順で
生理なのか不正出血なのか判断がつかない数年を送っていた。

筋腫分娩で入院してから取り敢えず不正出血は落ち着いた。

でも生理が来ない。

この事をちゃんと話そうと意気込んで来た。



番号が呼ばれたのは中待合室に入ってから約2時間後。
4つの診察室があるうちのひとつに入る。

『こんにちは』
『こんにちは。お待たせしてすいません』

促されて椅子に座る。

『どーですか?その後出血はないですか?』
『はい』
『それなら良かったです。
今日は一応傷口の確認もあるので診察させて下さいね。
それと血液検査の結果もだいぶ改善されてますよ
頑張りましたね』
『ほんとですか!!良かったです!!』
『うん。この調子で行けば大丈夫ですよ』
『ただ‥生理が来ないんです』
『あー前から不順だったんだねー最後はいつでした?』
そう言いながらパソコンの画面を確認している。
『生理か不正出血か分からない出血ばかりで‥』
『退院してからはないんですよね?』
『はい』
『さすがに出した方がいいなぁ』
『‥。』
『今日、注射しましょう。来月初め頃に生理が来るように』
『注射ですか‥わかりました』

わたしは昔から注射とか採血とか
針を射す行為がとにかく苦手だった。

大嫌いだった。

わたしの友達の間では知らない人がいないし
それを避ける為にとった
今でこそ笑える伝説の武勇伝があるほどに。

武勇伝については
またの機会に書こうと思います。
あまりにも長くなりそうなのでw

だから先生が“注射”と口走った時
本当に気持ちがどんよりした。

だけど気付いた!!
入院した時に散々射されたからなのか
逃げ出す程でもないと思っている自分に。
(少々、武勇伝の内容が垣間見れる感ありますよねw)

たぶん諦めているのか‥
治療が必要だと覚悟しているのか‥
大人になったのか‥。

内診が終わって注射をする部屋に移動。

中に入るとカルテを渡す。
『ホルモンの注射ですねー』
『はい‥』
『ではベットの横で下着を下までずらしてから
うつ伏せで横になって下さい』
『え?もしかしてお尻ですか?』
『あ、はい。はじめてでしたか?』
『はい‥』

看護師サンはとってもにこやか。

ベットの横でお尻を出してうつ伏せになった。

なんだろう‥とてつもなく嫌。
あそこの内診よりもなんか嫌。

でも生理来なくちゃ駄目だし。

覚悟を決めた。

看護師サンと名前の確認をして注射を開始。
『今日は右と左に1本ずつ2本打ちますね』
看護師サンはやはりにこやか。

覚悟は決めたはずだったけど
2本って聞いて気持ちが折れかかった。

そんなわたしをよそに
看護師サンは右のお尻をむんずと掴む。
“怖い!!”
『はい、射しまーす』
『‥‥‥‥‥!!』
思わず息をするのを忘れた。
痛いよー!!

終わって息を吐き出す。
間髪入れず左のお尻を掴む。
『これで最後ですからね』
『‥‥痛ーーーッ』
『痛かったですよね、終わりましたよー』

半分泣いた。

お尻の痛みを堪えて下着を上げる。



『では今日はこれで終わりなので
カルテを1階の会計に出して下さい。お大事に』

とぼとぼと歩き出す。
とても痛む。

歩きながらお尻に貼られた物を想像すると少し笑えたけど
ほんとに痛い。

お尻に注射なんて何10年ぶりなんだろ。
思い出せない。

会計を終えて車に戻ったわたしは
運転席に座った途端、痛くて外に出た。

これは‥しばらく座るのはよそう。



12月の風は冷たかったけど
しばらくそのまま車の横で立ち尽くした。

警備員のおじさんと何度か目が合ったけど
仕方ないじゃないか。
痛いんだから。