子宮内膜異形増殖症だって。

筋腫分娩から始まった闘病の全記録。

忍び寄る影。

再び診察室に入る。

『お疲れさまでしたー。
ちょっと時間がかかっちゃってすみませんでした。』

わたしの相槌を聞いてすぐに先生が話出す。

『外に出て来てるものを少し取りました。
ただ‥ちょっとね‥‥‥
ただの筋腫にしては柔らかい気がするんです。
取りにくかったから時間かかっちゃったんだけど。』

『‥‥‥‥はい。』
精一杯の返事を絞り出した。

『今の状況だとまだ筋腫と断定出来ないんです。
ただの筋腫ならもっと固いんだけど‥。
もしかしたらただの筋腫かも知れないし
ポリープかも知れないし‥悪いものかも知れない。』

心臓がきゅっっとなった。

『悪いもの‥‥‥って。』
『うん‥』
『癌って事ですか‥?』
『まだはっきりしないけど可能性は捨てられないです。』

言葉を出せずにいるわたしをよそに先生は話続ける。

『取り敢えず組織の検査をして結果を見てからです。』



中待合室の長椅子に座って
看護師が予約票を持ってくるのを待つ。



ボイスレコーダーを握りしめたまま
からだの震えを必死に抑える。

癌。

癌‥?